パズルピースがこんなとこ

ランス・アームストロング その1

人によって、受け止め方は相当違うと思います。
ロードに乗っている人、乗っていない人。
ロードレースを観戦している人、していない人。
リアルタイムで追っていた人、追っていなかった人。

自分は全て、前者です。

そして、
熱烈なファン、というところまではいかないけれど、
自分にとって、
ランス・アームストロングは、
プロサイクリング競技におけるヒーローの一人であり、
今でもまだそれは変わりません。

確かに失望はしました。
今回のテレビ番組のインタビューの受け答えも、
まだ「人として」おかしなところがあるように思います。

でも、
当時のランスのレースを見ていて、
その後のサイクリング界の流れを知っている人は、
なにがしかの覚悟ができていたと思います。


個人的な感想に限定します。

少なくとも自分にはありました。
ランスは黒だろうと。

だけれども、物的証拠がなく、摘発されなかった以上、
限りなく黒に近いとしても、それは「白」です。
推定無罪。
「白」で扱われるべきはずだと思っていました。

当時の幻想をそっとしておいてほしかった、
ということもあります。
都合がいいことを言っているのは分かっています。

幻想を「幻想」と知っていながら、
放置しようとしたのは自分の罪です。
自分も含め、
同じような人たちは今、罰を受けています。


ドーピングの是非は自分にはわかりません。
この問題は、
自分程度が語るには難しすぎます。
でも、規則に従うべき競技の中では違反であることは確かで、
そのうえで、ランスには大きな罪があります。

その罪は償わなくてはなりません。

それでも、あの時、
ランスの走りを見て、
何かをもらった人たちがいることは事実です。

そして、
当時、ランスの走りを見ていた人達に、
いまだに擁護派がいるのも、
「もしあの時、全選手がクリーンで戦っていたとしても
 ランスが勝っていたんじゃないだろうか」
と思えているからじゃないでしょうか。

真実は誰にもわかりません。
グレッグ・レモンの言を見るに、
本当は勝てるはずがないのかもしれません。
そういうレベルに到達したことのない自分には、
見当もつきません。

それでも、今の自分は、
ランスがしなくてはいけない罪の償いが終わり、
また、なにがしかのレースに戻ってきたとしたら、
素直な気持ちで応援できるつもりです。

ウルリッヒがホビーレースに戻ってきた時のように。




このランスのドーピングの問題は、
時間をおいて、何回か考えたいと思います。

巻き込まれた人があまりにも多く、その期間も長く、
問題が複雑すぎます。

USADAの問題、
UCIの問題、
トレック社の問題、
サイクリング競技(特にステージレース)の在り方、
当時クリーンで戦った選手達、
当時の競技関係者、
自転車趣味における影響、
等々。

時間がたつと、また、
思うことも変わるかもしれませんし。




2013/01/20(日) /  観戦

- Page Top -

プロフィール

鬼頭莫宏(きとうもひろ)

Author:鬼頭莫宏(きとうもひろ)

最新記事

検索フォーム

カテゴリ

月別アーカイブ