ほぼ絶滅状態の完組650Cホイール、
普段の街乗りやトレーニングに使えるようなものだと、
国内で手に入るのは、
A-CLASSのALX320、一択みたいな状態です。
ロルフプリマのエランに650Cがありますが、
どの店でも扱っているわけではないマイナー商品なところが辛いところ。
でも他にも実は、
スピナジーゼロライト SPINERGY XAERO LITE PBO
と
スピナジーステルスカーボン SPINERGY STEALTH CARBON PBO
があります。
国内品は700Cしかラインナップされていませんが、
650Cがあります。
自分は「セカイモン」でゼロライトの新品を入手。

普段使いで,
キシリウムエリートを使うのがもったいないような御時勢なので、
アイオロスをゼロライト装備にしました。

アシ周りがちょっとだけ地味になったアイオロス。
実測重量で、
キシエリ650Cが1452g、
ゼロライト650Cが1420g。
ゼロライトのほうが軽いですが、
キシエリはリムフラップ(リムテープ)が不要なので、
対等勝負では、ゼロライトはリムフラップ分、
およそ50gくらい更に重くなります。
キシエリのほうが軽いってことですね。
で、
ゼロライト、
走ってみた感じ。
キシリウムエリートとの体感比較。
空走は何か引っかかりのある感じで、伸びないですね。
ラチェット音が大きくて、
そのラチェットが抵抗を増やしてる感じがします。
ラチェット音が大きくても、
アホみたいに回るカンパホイールがあるので、
一概にラチェット音が大きいと回らない、というわけではないですが。
空走で速度が伸びないのは、
考えようによっては、ありがたいです。
無駄に速度が出ないのは危なくないですから。
でも、レース時には考えもの。
そのラチェット音。
とにかくうるさいです。
坂の下りなど、少し速度の伸びるところでは、
お腹の下でセミが鳴いているかのよう。
慣れるしかありません。
脚をくるくる回している巡航時の伸びは、
悪くないです。
回した分だけ仕事をしてくれてる感じがします。
左右剛性がない、
と言われるPBOスポークですが、
ヤビツの下りではさほど気になりませんでした。
むしろその下りでびっくりしたのが、
ブレーキングが感覚から遅れること。
これもPBOスポークに起因することと思いますが、
こちらのブレーキ入力に対して、
いつもの感覚からほんの少しワンクッションがあってから、
じわっと効いてくる感じ。
キシエリは剛性の塊みたいなホイールなので、
ブレーキ入力にダイレクトに反応してくれますが、
ゼロライトは、それとは極端に対照的なホイールです。
コレからすると、
登坂時などのがっつり踏み込んでる時も、
多少、反応が遅れているのかな。
とはいえ、
左右剛性も、
ブレーキタイミングの遅れも、
そういうホイールだと思えば問題なく対処できるので、
困ったことにはなりません。
PBOスポークの一番の売りの、
ショック吸収は、まさに額面通り。
普段使いアルミフレームにはうってつけ。
なるべく長くこのフレームを楽しんでいきたいので、
多少の入力エネルギーロスはガマン。
トレーニングにはそのほうがいいし。
海外取り寄せで、保証もないし、
650C用のPBOスポークも国内で手に入るかわからないので、
なかなか人にはオススメ出来ませんが、
とりあえず当面使ってみます。
しかし、
こうして別のホイールを使ってみると、
あらためてキシリウム、
ホントに完成度の高いホイールですよ。
マヴィックさん、
またラインナップしてくれないですかね、650C。
欲を言えば、SLグレードで、とか。