パズルピースがこんなとこ

バベットの晩餐会

つい最近、
版元がかわって再販になっていたことを知りました。

10年以上前に一回だけDVD販売されただけで、
手に入れることが事実上不可能だった作品。
映画好きの評価と、発売元の評価がここまで差のある作品も、
そうありませんでした。

結果、DVDは5万くらいまで値をつける業者まで出てくる始末。
まあ、買う人がいるとも思えませんでしたが。

「エロティクスF」のお題で、
「好きな映画3本」(実際には5本答えましたが、)の中に入れませんでしたが、
それはこの作品の扱いがそんなだったからです。



さて、
よく、「料理映画の傑作」と評される本作ですが、
それはこの映画のほんの一部をかじっているにすぎません。
「宗教」とか「料理」とか本作を彩る素材・調味料はいろいろありますが、
それを超えたところに、この作品の魅力はあります。

今回のDVDにはブックレットとして監督のインタビューが付いています。
そこでも同様のことが語られています。

繰り返し言いますが、
この映画において「料理」はどうでもいい要素です。

「料理」を超えた部分をじっくりと味わってください。




2012/04/09(月) /  映画

カーズ2

また見てきました。
「また」ということは、2回目以上ということですね。
2回目です。
最近は環境的に、映画に行きにくくなったので、
これ以上、劇場で見られるかビミョーですが、
何とか、もう一回は行きたいところです。

とにかく、もう、あんぐり。
どうやったら、あの脚本を作ることができるのか、
本当にもうさっぱりわかりません。
神のみわざ、絶妙なバランス感、鋭利な刃の上を歩むが如く。

でもきっと興行的には、たいしたことにならないでしょう。

マテルのミニカーを買って、お布施することにします。



と思ったら、世間的には、結構、厳しい評価なんですね。
賛否まっぷたつ。
否定派の意見は、なるほどなあ、という感じ。
確かに、そのとおり。
この映画を見に行く時に、
何を期待しているかで評価がかなり変わりそうです。

ネタばれします。



























今回のお話は、
メーター主役のスパイ物。

つまり、そういうことです。
マックイーンは脇役です。

まあ、宣伝でも言っているので、
ネタばれでもないですか。

この物語は、「カーズ」の正統的な続編の「カーズ2」ではなくて、
「カーズ」のサイドストーリー的な「カーズ2」です。

マックイーンのその後の物語を期待していた人には厳しいかな。
この話はカーズでやる必然性がない、というのも一理アリ。

でも、
「カーズ」は、マックイーンとメーターの物語であったので、
今回の主役がメーターであることは、
さほど違和感がありませんでした。

そして、スパイアクション物。
本来なら、「インクレディブル」とかでやるべきネタですが、
車自体がスパイ行為をすることによって、
スパイ物に欠かせないカーアクションに、
何のステップを踏む必要もなくダイレクトに入っていける、
その着想。

これは、カーズでこそやるべきネタだ、と思いました。
作り手側も、
如何にテーマが薄くなったとしても、
その魅力に抗しがたかったのかなぁ、と。

とにかく、カーアクション(?)がかっこいい。
本来、人がやるアクションまで車にやらせているわけなので、
ニヤリとするネタのオンパレード。

たしかに、
「死」に関しての話は、
ピクサー映画に期待するレベルが、
作り手側と観客でズレてきてるのかな、とは思います。

「インクレディブル」は、少し超えたかな、と思いましたし、
今回も「カーズ」でここまでやっていいのかな、と思いました。
だからこそ、
冒頭のキューブは、作り手側の意思表示だったんだと思います。
今回はここまでやりますよ、と。

子供向け、だからといって、
その世界から「死」を排除するのもおかしな気がするし、
「ニモ」のエンディングなんかを見るとわかるように、
ピクサーはもともとブラックなところをもつ制作集団ですし。

今回の「カーズ2」。
難しいテーマなんかは、バビュンと後方へ置き去って、
スピード感あふれる、映像の洪水に身をゆだねるのが吉、ですね。
大ネタのところに何箇所か、重大な突っ込みはありますが、無視。
それも後方へ置き去り。

個人的には、
パフュームとインディペンデンス級でオールオッケー。
まじめな評論、考察、無用。




2011/08/20(土) /  映画

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