

ちょうど2年前に切り始めたネーム。
今まで、ちゃんとした経緯は出していなかったので
一回まとめておきます。
書いておかなくちゃ、とは思っていたんですが
ずっと放置してました。
いいタイミングなので記事にします。
自分が罹ったのは
「頸部脊柱管狭窄症」
(けいぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
という病気です。
「脊柱管狭窄症」は、腰が多いですが
自分は首に発症しました。
首の神経の通り道が細くなり
そこから先がマヒする病気です。
まず症状が出たのは右手。
ネームにもありますが、
手の細かい制御がままならず
ペンの保持も出来ない有様。
最悪、下肢にもマヒが出るんだとか。
要するに、歩けなくなる、ということですね。
くわばらくわばら。
わかったのは10年ほど前。
腱鞘炎かと 診療を受けたんですが
そんな生易しいものではなく。
根本治療には、首の後ろを切開して
骨の神経の通り道を広げるしかないんだとか。
途轍もなく恐ろしいので
とりあえず様子見で済ますことにして、
それで8年が経過、
そして冒頭のネームの状態になりました。
それでも対処療法で何とかなるかと
整体に行ったりしましたが
どうにも改善の感じがなく。
「新装版なるたる」のカバーはちょうどこのころに描いていて
乙姫の赤ラインはきつかったですね。
ほぼ一発描きなので、ぷるぷるする右手を左手で支えて
描いてました。
そんなこんなで
仕方がなく病院受診。
結果、
もう一刻の猶予もない、というような感じでした。
即行、手術が決定。
神経の刺激が右手にいっておらず
色んな筋肉が萎縮しているような状態でした。
2017年8月の終わりに手術。
頸椎の神経の通り道を切開して
チタンのプレートで拡幅する、
という手術です。
ついにサイボーグになりました。
おまけに憧れのチタンの。
自分が死んで、火葬してもらったら
チタンのパーツが残るんですよね。
なんだか面白いですね。
見てみたいけど、見られません。ザンネン。
閑話休題。
担当のお医者さんに
「どのくらいで元に戻りますかね、1年ぐらいですか」
って聞いたら
「うーん、、、1年かなぁ」
という返事。
都合よく解釈して
1年のお休みを貰ったことにして
オンラインゲーの「ドグマ」なんぞにウツツを抜かして
プラプラしていたんですが
1年経ってもまだまだ全然、手が自由にならず。
手を瞬間、思った形に出来ないのと、
根本的な握力不足、
保持時間がめっきり短くてすぐ疲れちゃう、
こんな感じです。
ほぼ3年経った現在も、元には戻っていません。
お医者さんの「うーん、、、」と言った意味を最近かみしめています。
調子のいい日は
そこそこ昔の感覚で手を動かすことができるんですが
長持ちはしません。
すぐ腱鞘炎ぽく疲れが来ちゃうんですよね。
冒頭のネームは
このままぼーっとしてても仕方がないし
せっかくなのでこの経験をネタにしてやるか、
と切り始めたもの。
治っていくのなら
その治っていく過程も絵に残るし、と。
でも
面白くならなさそうだし
めんどくさいのでヤメちゃいました。
大昔の記事で「生まれつき」みたいなことを書いていますが
姿勢の悪さなどの原因で後天的になることもあるそう。
自分はコッチかな。
そんな感じで
今は商業ベースにのるほどは自分で絵が描けないので
ネーム原作をさせてもらっています。
そのうち、自分で出来るところまで回復すればいいんですが
こればっかりはわかりません。
いつになることやら、
いつまでたってもどうにもならないのやら。
ここのところずっと ネーム作業は
フリクションボールを使っています。
消せるし 消しカス出ないし で
喫茶店やファミレスでのネーム作業が非常に快適です。
ただ、0.38芯を使えるボディに好みのものがなく
0.5芯を改造して使用。

0.5芯に0.38芯をセットできるようにして
0.5芯用ボディで使用。

こんな感じ。
最近、おしりのイレーサー部がかなりすり減ってきたので
イレーサー購入。

でも 今の自分には合いませんでした。
まだ指の力が戻っていなくて
この形をもって こする作業がトンデモなく大変でした。
あっという間に右手の握力を持っていかれて
その後、字を書くことさえままならない有様。
保持部を親指と人差し指の間まで伸ばせれば
何とか使えそうなんですが。
コレも改造しますか。
昨日の話ですが。
ホントーに久しぶりに中野ブロードウェイへ。
ほぼ5年ぶりくらい。
ここ10年くらいで、アングラの聖地から、
急速にオタクの聖地に変わったこの場所ですが、
オイラの一番の目的は、
ココです。

「丸子亭」(まりこてい)
誰も元ネタにたどり着くわけがないので、
自分で言っちゃいますが、
あのマンガの主人公の名字はココから頂いています。
主人公格の2人の名前の由来は、オイラが気に入った飯屋です。
それ以外の残りのキャラは、わかりやすい別由来です。
ここのご飯は本当においしいです。

看板の麦とろごはんも、もちろんそうですが、
特に味わい深いのは、けんちん汁。
わかりやすく派手な味付けは何もありません。
じんわりと体に染み渡るようなおいしさ。
「味わう」とは、まさにこの店のためにあるような言葉です。
23区内に住んでいたころは、
コレを食べるために、チャリでブロードウェイに行くのが、
休日イベントでした。
値段は少々高めですが、
レジャーだと思えば、そこまででもありません。
中野ブロードウェイに足を運んだ際には、
オタクグッズ購入を1点減らして、ぜひ。